ひとり旅に感じる寂しさについて
はじめに告白しよう。
私はひとり旅が好きだ。
もともとそこまで友人も多くない上に、計画も苦手ときたら、自然とひとり旅に走るようになる。
初めてひとり旅をしたときのことを、今でもよく思い出す。
シンガポール航空を乗り継いで、アイスランドエアーに乗って、レイキャヴィークに着いた日のことを。
あれは、18歳の夏、よく晴れた1日だった。
目につくものが新鮮で、地球の裏側まで来たなとワクワクした。
最初のひとり旅が、最初の海外旅行となり、それがアイスランドを選ぶなんて、一体誰が想像したことだろう。
アジア料理がある!
壁が鮮やかだなぁ!
夏なのにとても寒いなぁ!
拙い英語で、会話を試みるも、
相手とほとんど通じない。
けど楽しかった。
心臓がはち切れそうだった。
こんな場所にいるのが信じられなかった。
一方で、
ひとり旅独特の寂しさもある。
自分はこの地で本当に孤独なんだ。
身体の中から湧き出てくるような孤独。
何をやっても抑えようない切なさ。
涙さえ流れる。
発狂しそうになる。
この狂おしいほどの孤独。
その孤独を噛み締めながら、必死に目を開けて見た景色は、
本当に美しかった。