花火と虚しさ

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先日群馬に行った時に、花火を見る機会があった。本格的な花火大会ではないが、人生で花火をまじまじと見たのは初めてかもしれない。澄んだ夜空に、火玉がひゅ〜と上がり、身体を押しのけるように音圧がくる。迫力があり、綺麗だ。

その後、草津温泉に浸かり、一泊して帰ってきた。良い週末だった。昔は文字通りなんでも知りえた友人と行ったのに、会話の節々からもう何でも知りえている仲ではないと気づく。時の経過は、ある種の取り分をしっかりと奪い去っていく。少しずつ疎遠になり、お互いの近況を報告し合う。

昔のように、友人との関係を深めたいと思う。しかしそれは難しい。一度過ぎ去った友情はもう元には戻らない。時の経過が残酷だと思う。花火は、心を少し、虚しくさせた。