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木陰のなかの水たまり

日常のささいなことや、光や影について、ゆるく書いていければなと思います。

連絡のないiPhoneを握り締め

iPhoneは便利なものである。LINEやSNSアプリを使えば、世界中の誰とでもコミュニケーションを取ることができる。それは事実だが、どうせならより親密なコミュニケーションを図りたいものだ。

私のiPhoneには何人かの連絡先が登録されている。しかし、彼らから連絡が来ることはほとんどない。パートナー(異性)がいるので、全く誰とも連絡を取らないと言えば嘘になる。けれど誰からも連絡がないというのは非常に寂しいものだ。

大学時代を思い返してみると、毎日たくさんの人と連絡を取っていた気がする。クラスの人たち、サークルの人たち、ゼミの仲間、教授たち、好きな異性などなど。当時は特に意識していなかったけれど、誰からも連絡のないiPhoneを握り締めていると、いかに自分が恵まれていたか、いかに自分の周りには友人がいたかが思い出される。

それぞれが就職して別々の道に歩みだし、ある人は家庭を持ち、ある人は海外に住んだりすると、なかなか連絡を取り合うことはないのだろう。私は社会人になって、ほとんど友人というものができなかった。私の友人というのは学生までの友人だ。今でも大切な友人だが、彼ら彼女らが今どこにいて何をしているのかわからない。

iPhoneは非常に便利なツールだ。しかしそれがあるからといって、人生が豊かになるとは限らない。私の鳴らないiPhoneを握り締めていると、私ももっと頑張らなくてはと思う。