タイでの幻想③

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タイではいろんな幻想を見た。私はスクンビットという地域に滞在した。そこは日本人街として知られる地域で、日本人の駐在者や会社員が多く生活している。当然、その地域には日本人向けの屋台やお店が建ち並んでいる。しかし中でも目を引くのは、タイ特有の売春宿が密集していることだ。

その売春宿で、日本人サラリーマンが集団で訪れている光景を何度も見かけた。仕事終わりか、出張中なのか定かではないが、サラリーマンの30代〜40代くらいの男性が多く店の中に入って行った。

これは搾取だ。搾取でしかないと感じた。タイでの売春の多くは外国人向けのもので、タイ人が利用することはほとんどないという。お金のある外国人が利用し、外国人がいるからこそ売春が成り立っている。

そこには日本人のある種の優越感が垣間見える。ただ、日本はどんどん衰退していることを自覚したほうがいい。朝鮮半島の問題でもそうだが、今の日本で国際的なプレゼンスはほとんどない。BBCやCNNで日本のニュースが報道されることは滅多にない。

いつか日本と東南アジアの経済が逆転するだろう。そうなった時に、東南アジアの観光客が日本人を売春しにくることだって想像できるのだ。

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タイではよく雨が降った。スコールで少し雨宿りすれば止むのだが、あの激しい雨に打たれて人は何を思うのだろう。売春宿が密集している地域に住むタイ人と、話をして見たい。