タイの幻想②

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ちょうど一週間前はまだタイにいて、本を読んだり街を歩いたりしていた。タイでは貧富の差が大きく、物乞いをしている人がいる一方、メルセデスの大型がその脇を通っている。とはいっても、交通量が激しく空気が汚れているバンコクメルセデスを乗ったところで渋滞に巻き込まれ、すぐさま汚れてしまうはずだ。車に限らずそのモノの所有こそが、ある種のステータスになっている。

バンコクには日本でいう原宿のようなところがあって、そこを歩いていると若くて教育を受けた者が嬉々として歩いている。しかしそこから少し歩いただけで、路面での生活者が目立つ。教育を受けた者と受けなかった者。

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アユタヤでは像に乗った。アユタヤの寺院遺跡は素晴らしい。遺跡はどことなくカンボジアの雰囲気に似ていて、かつてビルマ人に破壊された跡がそのまま残っている。バンコクから車で2時間弱でたどり着いた。その日は晴天で、36度も気温があった。倒れそうなくらい暑かったが、この暑さの中行った遠い昔の戦争に思いを馳せる。

帰国してから、いつか長い旅に出るために英語の勉強を再開した。伝えたいことが伝わるように、聞きたいことが聞けるように。英語を道具として使っていきたい。世界では、何も同じ言語を共有する者としか話してはいけない法はないのだ。まだ見ぬ世界は、思っている以上に広い。