木陰のなかの水たまり

日常のささいなことや、光や影について、ゆるく書いていければなと思います。

星降る夜の真実

先日、池袋にあるプラネリウムを鑑賞しにいった。コニカミノルタの技術を堪能し、プラネタリウムがここまで発展したかと思い知らされた。一昔前のプラネタリウムはドームに星空を映し出し、星座を解説してもらうという勉強要素が強かったように思うが、今回のプラネタリウムはエンターテイメント要素が強かった。香りのする空気が流れてきたり、音楽で観客を魅了したりとドームが1つのアトラクションのように感じられた。また、星空も実にリアルで、チカチカと瞬くような光り方は、なかなかマネできない技術だと思う。

満天の星空を滅多に見ることができない今日、プラネタリウムは貴重だ。地球からはこんなに星が見えるのかと驚き、多くの星を線でつなぎ合わせて神や動物を見出した昔の人に思いを馳せる。実際に自分もこんな夜空を見たいものだと願う。

私は過去に何度か満天の星空を見たことがある。様々な偶然が重なり、非常に幸運だった。1度は高校生ころ、冬の長野に行ったとき、同じ部屋のメンバーたちと先生の監視をくぐり抜けて外に出た。白樺の木々からのぞく夜空は、星がまたたき、何とも言えない神秘な気持ちになった。もちろんその後先生に見つかりこっぴどく怒られたのだが、そんなものより価値のあるものを私たちは胸にしまった。みんなでコソコソと抜け出し、寒空の中夜空に見入った風景は、まだ私の中に息づいている。あたりは真っ暗闇なのだが、星に見守られて心強かったのは未だに覚えている。

満天の星空というものを実際に自分の目で見たことがある人は、少ないのではないだろうか。プラネタリウムは確かにきれいだが、本物の星空はそれを越える美しさがある。美しさというより、神秘性を備えている。星降る夜の真実、現代の人々が忘れてしまった風景を探しに行こう。