木陰のなかの水たまり

日常のささいなことや、光や影について、ゆるく書いていければなと思います。

腕にはいつも自動巻き

止まってしまった時計を見ると、とても悲しい気持ちになる。

いつもは動いて時間を教えてくれる時計、その時計が急に動かなくなると時計が抜け殻のように見える。

だから私は電池式の時計は使わない。自動巻きの時計だ。

 

基本的に毎日時計を付けるので、もう何年も動いている。ちょうど昨年末にオーバーホールをしてもらったばかりなので、あと数年間は心配ないだろう。

 

自動巻きの時計なんて今どきあまりしている人はいないかもしれないが、私自身だって身内の死後形見分けでもらうまでつけたことはなかった。学生の頃からずっとSEIKOの電池式時計だった。

それが自動巻きの時計をもらったことにより(形見分け)、自動巻きの良さを感じるようになった。ほぼ毎日時計をしているとはいえ、休みの日や具合が悪くなって時計を付けない日もあるだろう。そんな時、ネジを巻くのも楽しい。巻かないと1日かそこらで止まってしまうのだ。

 

手がかかるけれども、そうやって手入れをしていくといつの間にか自動巻きの時計に愛着を持つようになる。

これから私があと何年生きるか分からないが、少なくとも死ぬまでこの時計をともに時を刻んでいきたいと思う。

 

腕にはいつも、自動巻き。